「犬が人を咬んだのですが、どうしたらいいのでしょうか」、「咬まれたんだけど、大丈夫でしょうか?」という問い合わせが多いので、このページを設置いたしました。
犬に咬まれたら(日本国内の場合)・・・
応急処置として、傷口は水と石鹸でよく洗い、傷口がひどい場合は医療機関で、治療を受けましょう。(人間のお医者さんに行ってください)
つながれている犬の場合
まず飼い主へ連絡してから、保健所へ飼い主の住所氏名と咬まれたときの状況を連絡してください。
放れている犬の場合
犬の特徴や逃げた方向などの情報をなるべく早くご連絡ください。
危険な場合は警察にも連絡をしてください。
あくまでも、かまれた傷についての不安点、人の狂犬病については、人間のお医者さんにお問い合わせください。
よく、咬まれた傷についての問い合わせが、当院にもありますが、人間のことについてはコメントできません。 国内であれば、狂犬病の心配はほとんど無いと考えていただいてよいのではないかと思います。
海外で犬に咬まれたら・・・
地域によって、その緊急度は異なります。各地域のお医者さんで診察していただいてください。早ければ助かる可能性があります。
もし、海外で犬にかまれ、日本に帰ってから体調がおかしいときは、海外で犬にかまれたことを、診察していただくお医者さんに伝えてください。以前、海外旅行で犬にかまれ、日本に帰国してから死亡した方がいらっしゃいます。
飼い犬が人を咬んでしまった!
まず、咬まれた人の手当てをしてください。傷口を良く洗い、ひどい場合には病院で手当てをしてもらってください。 咬まれた人と飼主さんとの人間関係が大切です!
事故の再発を防止するため、犬を人に危害が及ばない場所につなぎ、保健所へ連絡してください。(秩父保健所 生活衛生・薬事担当
TEL 0494-22-3927)
咬んだ犬は?
咬傷犬届が出ると、保健所からの指示で、咬んだ犬の狂犬病鑑定診断を行う事になります。
診断は、1週間ごとに3回の鑑定を行います。 鑑定は狂犬病の症状の兆候が無いかを確認いたします。 この鑑定期間内は、犬を引き取ってもらう等の事はできません。
賠償責任?
万一、飼い犬が他人に危害を加えた場合、飼主が、犬の種類及び性質に従い相当の注意を払って飼育していない限り、損害を賠償する責任が発生します。 飼主は、刑事事件(傷害事件)の加害者であり、かつ民事事件(不法行為:718条)の損害賠償責任者に該当します。したがって、対応は慎重にお願いします。
損害賠償発生要因の例
1.首輪がゆるくて抜けてしまい、人を咬んだ。
2.散歩中に犬の力が強すぎてコントロールできず、人を傷つけた場合。
3.つないであったくさりが長すぎて、他人に咬みついた。
4.急に飛び出した犬が自転車にぶつかり、自転車の人がけがをした。
5.店の中に入った犬が、店の商品をこわした。
本のご紹介
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ヒトの狂犬病−忘れられた死の病−
高山直秀医師・著
時空出版
ISBN4-88267-029-1 \2,100(税込)
→ こちらで送料無料で注文できます。
狂犬病について細かく記述されており、とても参考になります。
病原体、感染経路、人の狂犬病、咬まれた後の発症予防、犬の狂犬病、その他動物の狂犬病、予防措置など
どうしても狂犬病が気になる方は、ご一読ください。 |
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