●歯周病の原因●
おもな原因は歯の表面にべっとりと付着した歯垢(プラーク)である。歯垢は、食べ物のかすと細菌のかたまりで、炎症をひきおこす原因と考えられている。歯垢を放置しておくと唾液中のカルシウムが沈着して硬い歯石となって歯ブラシでは除去できなくなる。歯石の表面はザラザラしておりさらに歯垢がつきやすくなる。唾液の性質と量は、歯垢の形成に大きく影響する。
唾液の少ない犬では歯垢の形成速度が速く、また軟らかい餌を与えられている犬はドライフードを与えられているものより歯垢の蓄積は速いといわれている。
猫では口腔内の衛生状態を悪くするウイルスの関与(FeLv、カリシウイルス、FIV)や宿主の抵抗力、免疫力などが複雑にからみあって進行する。
|